ポータルの掲載文を書き終えて、公開ボタンの手前で手が止まる。「徒歩5分」は道のりで測ったか。「新築」と書いていいのはいつまでか。「格安」は使えるのか。
毎回同じことを検索して、同じページを読んで、「たぶん大丈夫」で公開する。掲載のたびに、この数分が積み重なっていました。
広告表現の決まりは、宅建業法・景品表示法・不動産の表示に関する公正競争規約の3つにまたがります。覚えきれる量ではなく、しかも表現ごとに根拠が違うので、迷うのは当然です。
「広告表現チェッカー」は、掲載文を貼り付けるだけで、気をつけたい言い回しを根拠つきで拾い出すために作ったツールです。この記事では、実際の画面で、貼り付けから直し終わるまでを紹介します。
掲載前チェックの何が面倒だったのか
掲載文を書くたびに手が止まるのは、次の3か所でした。
- 毎回、規約を検索する。「駅近」「日当たり良好」「格安」。書くたびに同じ規約のページを開いて、同じ箇所を読み直していました。
- 根拠が3つの法令に散らばっている。宅建業法、景品表示法、表示規約。どの表現がどこに触れるのかを、その場で思い出すのは無理があります。
- 言い換えを自分で考える。引っかかると分かっても、代わりの書き方が出てこない。結局その一文を丸ごと消して、魅力の伝わらない文章になることがありました。
チェックそのものより、「毎回ゼロから調べ直す」ことが負担でした。
作ったもの:広告表現チェッカー
この章の流れ
- 左の欄に掲載文を貼り付ける
- 「チェックする」を押す
- ハイライトと、根拠・言い換え案を読む
- 直してもう一度チェックする
1左の欄に掲載文を貼り付ける
ポータルの掲載文、SNSの投稿文、チラシの文面、どれでも構いません。まず試すなら、下の「サンプル」ボタンでNG例とOK例を読み込めます。
2「チェックする」を押す
宅建業法・景品表示法・表示規約のルール辞書と照らし合わせて、結果が右にすぐ出ます。AIではなく辞書との照合なので、待ち時間はほとんどありません。文章が外部に送られることもない仕組みです。
判定は3段階です。アウト(使用禁止のおそれ)、要根拠(根拠があれば使える)、注意(確認事項)に分かれます。
3ハイライトと、根拠・言い換え案を読む
文中の色がついた言葉が指摘の対象で、色は判定の重さに対応しています。どの一語が引っかかったのかが、文章の中で分かる形です。
指摘ごとに、根拠になる法令・規約の名前と、「言い換え・対応案」が並びます。ここを参考に、左の文章を直していく形です。
4直してもう一度チェックする
左の文章を書き換えて、再び「チェックする」を押します。「大きな問題は見つかりませんでした」と出れば、辞書上の指摘はありません。
ここで終わりではなく、最終判断は宅建士が規約の原文で行ってください。ツールが示すのは「気をつけたい言い回し」までです。
この画面を、そのまま7日間使えます
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できないこと・注意点
- 文脈までは判定できません。言葉の照合なので、事実に基づく表現が「要根拠」と出ることもあります。逆に、辞書にない言い回しは拾えません。
- おとり広告は検出できません。成約済み物件の掲載継続のように、事実との照合が必要な違反は対象外です。
- 法的助言ではありません。機械チェックの参考情報です。掲載の最終判断は、宅建士が規約の原文で行ってください。
- 辞書は改定に追いつかないことがあります。条文の運用基準は変わるものです。辞書は定期的に見直しますが、最新の基準と差が出ることがあります。
「指摘なし」は「規約に適合した」という意味ではありません。あくまで、見落としを減らすための道具です。
よくある質問
広告表現チェッカーについて、よく聞かれることをまとめました。
Q. 貼り付けた文章はどこかに送られますか?
送られません。判定はお使いのブラウザの中で行います。
Q. 「注意(青)」はどう扱えばいいですか?
禁止ではなく確認事項です。徒歩分数の算出方法や主観的な表現など、根拠や書き方を見直す目安にしてください。
Q. 辞書にない表現を足せますか?
会員画面からは足せません。気になる表現があれば、お問い合わせからお知らせください。辞書の見直しの材料にします。
Q. チラシやSNSの文章にも使えますか?
使えます。貼り付ける文章の種類は問いません。
次の掲載文で、試してみてください
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7日後はロックされますが、データは消えません
まとめ
掲載前のチェックで消えていたのは、「毎回ゼロから規約を調べ直す時間」でした。このツールは、気をつけたい言い回しを根拠つきで先に並べて、調べる回数を減らすための道具です。
わたし自身の掲載文で毎回使っているので、拾い漏れや言い換え案の弱さは先に気づいて直しています。同じ検索を繰り返している方に、そのまま使ってもらえたらうれしいです。
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